中学生・高校生の部活動でヨガを指導するとき、
ストレッチや柔軟性向上だけに偏っていませんか?
身体を柔らかくすることに加えて、弱いところを強化し、自分の身体を支える力も育てる。
今回は、そのための動きの見方と、部活ヨガの組み立て方を紹介します。
〜部活動のヨガで柔軟性と支える力を育てる〜
大きく動けることと、その動きを自分で支えられることは別です。
ポーズの形ができていても、勢いに頼っていたり、止まった姿勢を保ちにくかったりすることがあります。
だから、どこまで伸ばせるかだけでなく、
動く途中・止まるとき・戻るときにも目を向けます。
目指したいのは、ただ柔らかい身体ではありません。
しなやかで強い筋肉を育て、自分で動きをコントロールできる身体です。
ソフト部で指導しているとき、無理やり筋肉でガシッと止めてる動きがありました。
そこで私は、力を抜いてリラックスしてキープしてと声がけしました。
大切にしたかったのは、アウターではなくインナーをコントロールする力です。
〜中学生・高校生の動きから、必要な力を確かめる
競技によって、よく使う動きは異なります。
でも、同じ部活でも、得意な動きや支えにくいところは一人ひとり違います。
「この競技だから、この筋肉が弱い」と決めつけず、目の前の生徒の動きを確かめましょう。
ゆっくり動くと、どこで支えが崩れるのか。
左右で動き方に違いがあるのか。
本人は、どこに難しさを感じているのか。
見たことと本人の感覚を合わせて考えます。
動きにくさを、すぐに筋力不足と判断しないことも大切です。
例えば、動く範囲を小さくしたら、ゆっくり止まれるのか。
支え方を変えると、本人の感覚はどう変わるのか。
一つずつ確かめることが、次の動きや声かけを選ぶ材料になります。
〜部活ヨガの内容と負荷を、一人ひとりに合わせる
指導を組み立てるときは、依頼者と目的や使える時間を共有し、その日に取り組むことを一つに絞ります。
例えば「動ける範囲を広げる」だけでなく、「その範囲で自分の身体を支える」ことを目的にする。
その場合は、ポーズを深めることより、ゆっくり動き、止まり、戻るところまで確かめる時間を取ります。
弱いところを強化する動きも、難しければよいわけではありません。
回数や負荷は一律にせず、その子が無理なく取り組める範囲に調整します。
痛みや不調がある場合は、動きを続ける前に状態を確認します。
部活動でのヨガ指導は、ポーズを並べる前の「見る・聞く・考える」から始まります。
「この子に、今どんな力が必要だろう?」
その問いを持ちながら、柔軟性と身体を支える強さの両方を育てる時間をつくっていきましょう。
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